油団(ゆとん)を知ったきっかけは『和風総本家』
油団(ゆとん)をご存知でしょうか?
筆者が油団を知ったきっかけは、数年前にテレビ東京の番組『和風総本家』で
紹介されたのを観たときでした。
さまざまな伝統工芸や職人などを紹介する大変素晴らしい番組ですが、
油団の紹介がされた回は、格別印象深かったことをいまでも覚えています。
和風総本家は毎回超難題のクイズが出題されるのですが、このときもご多分に漏れず
分かるはずもない問題だったように記憶しています。
油団なんて存在自体ほとんどの人が知らないのに、クイズの正解が油団だったのです。
出演者の東さんが「分かるわけねーだろ」と突っ込んでいたような気がしています。
一般的に見れば、レギュラーでやっているごく普通の回だったのかもしれません。
1ヶ月も経てば自然と忘れていってしまう・・・、テレビとは得てしてそういうものです。
しかし和風総本家は、ときどき後年までずっと心に残り続ける回があるのです。
のこぎり職人の話もしかり、内野樟脳の話もしかり・・・。
今回取り上げる油団もまた、筆者の中でずっと記憶に残っている印象的な回なのです。
番組で取り上げられた杉原商店さんはこちら
http://www.washiya.com/washinomokuji/0009.html
油団(ゆとん)の製作工程について
油団(ゆとん)は和紙を張り合わせて作られた敷物です。
和紙を13~15枚ほど張り合わせて、エゴマ油を何度も塗り重ねていきます。
やがて、つややかなあめ色に仕上がっていくのです。
最後に表は越前和紙の烏の子を貼り、裏面には柿渋を霧吹きで吹きかけます。
油団のお手入れは、米糠を炒って乾拭きをします。
実際に触るとひんやりと冷たく、夏に油団で昼寝をするのが最高の贅沢、
といった解説がされています。
一度でいいから是非試してみたい・・・、と筆者は心から思っています。
※写真はすべてhttp://www.washiya.com/washinomokuji/0009.htmlより拝借しました。
↓↓↓ユーチューブ 油団(ゆとん)の紹介動画はこちら↓↓↓
油団(ゆとん)の価格とツイッターの口コミについて
油団は膨大な手間と時間のかかる、受注生産品です。
価格は6畳用で約90万円。お昼寝マットや2畳ほどの小さなサイズもあるようです。
年に1~3枚くらい注文がある、といったものだそうです。
しっかりと手入れをすれば100年でも使えます。
油団(ゆとん)を製作しているのは、全国で唯一、福井県鯖江市にある「紅屋紅陽堂」の
牧野さんという方が製作しています。
鯖江商工会議所 紅屋紅陽堂の紹介はこちら
http://sabae.org/sabae-brand/2014/05/post-26.html
油団(ゆとん)の上で涼んでみました by 島薗邸 pic.twitter.com/ierthTzD83
— やまさきのりこ (@norikoyamasak) August 14, 2019
京都では油団の話でも盛り上がる。油団欲しいって人多し!かっこいいという評価。そうなんですよかっこいいんですよ油団って。さらに色気がある。夏の昼下がりの気だるさが似合うんです。来年は自分も手に入れる方向で、そのかっこよさに焦点を当て、違う展開でやりたいね!やっぱエルメスとコラボ!w
— 中村有里 YURI NAKAMURA (@yurys) September 7, 2019
ゆとん(油団)納涼会。
気持ちいい!
火箸風鈴の音も涼やか。
今日の猛暑対策で、さすがにエアコンは入ってます。
ゆとんに寝ころび、うとうとしてしまいました。#鶯谷から5分#そら塾#ゆとん pic.twitter.com/6PDYpsRVXi— keiko. (@keiko400901) August 17, 2019
「スーパーJチャンネル」の取材がいらしてたんですけど、もう放送されたんでしょうか? これから放送されるんでしょうか? 油団の納涼会は本日は19時まで。明日、明後日まで開催です。 pic.twitter.com/TbcseS6Y7y
— 佐藤晋/ドジブックス (@roug02) August 13, 2019
油団の知名度はそれほど高くありませんが、一部では大変盛り上がっています。
日本の涼を誘う風物詩として、油団には深い味わいがあります。
究極の贅沢、というのは、まさにこういったものを指すのではないでしょうか?
フェラーリに乗ったりロレックスの腕時計を買ったりするのも、もちろん良いのですが、
それよりも筆者は「油団で昼寝をしたい」それこそが究極の贅沢だ!なんて思ったりするのです。
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